これからの時代に求められるチカラ。
それは「与えられたタスクを他者よりも速く正確に処理する能力」ではありません。
真に必要とされているのは、AIや発達したテクノロジーではなく、人でなくてはできない「課題を自ら発見し、最適解を構築して解決する能力」です。
すべての生徒がこの力を確実に養えるよう、本校では5つの教育重点項目を定め、世界市民の育成に努めています。
本校では全ての教科において「PBL型授業」を実践することで、思考力を高め表現力を養います。
思考力を発揮することにより、知識や知恵を活用する力を身につけ、解がひとつでない問いに対して、生徒自らが最適解を導き出すためです。
主体的な学びから知識を定着させるだけでなく、最適解の選択やグループディスカッション、プレゼンテーションに至るまで、生徒一人ひとりが自己の力を駆使し、互いに高め合うことで5つのチカラを同時に培っていきます。
PBL型授業で飛躍的に伸ばせるもの。
それは生徒の思考能力を構成する「LOGICAL」「CRITICAL」「CREATIVE」の3要素です。
初めて直面する問題に対して、その本質を分析することから授業は始まります。
そこから理論的に筋道を立て、自らの意思を構築していくLOGICALな思考と、物事の前提や常識とされる現象を疑う視点を持ち、問題に対してより深い理解や考察を身につけるCRITICALな思考。
そして、これら2つの思考を統合し、多角的視点から物事の本質を損なうことなく新しい解決方法を生み出すCREATIVEな思考。
PBL型授業が延ばす思考の3要素は、21世紀の社会で複雑に絡み合った問題や予測できない物事に取り組む当事者、つまり「世界市民」として活躍するために必要不可欠な能力なのです。
まずは、解がひとつでない問いを生徒に投げかけます。「持続可能な電力供給体制を提案せよ(理科)」や「What is communication?(英語)」など、生徒が自ら取り組みたくなるような問題を取り上げて考えていきます。こうした問いに直面することで、新たな知識を得て自分なりの答えを探そうという知的探究心が刺激され、主体的な学びへと発展していきます。
トリガークエスチョンを受け、必要に応じて教材を参照し、タブレットで検索を行い、ロジカルシンキングのフレームワークなどを用いながら、自分の意見(最適解)を頓知的に構築します。最適解の裏付けとなるエビデンスを能動的に獲得する ため、論理的思考力はもちろん、知識の定着率も高められます。
個々の生徒が導き出した最適解を持ち寄って、いくつかのグループをつくり、ファシリテーター(進行役) を決めて真剣に話し合いをします。 お互いの意見やそれに基づく根拠を交換し、同級生の多様な価値観や秀逸な論理展開に触れることで、 自らの視野も広がり思考も深めていきます。
グループの中で誰の考えがベストだと思うか、 ファシリテーターの進行のもとグループ ディスカッションを行い、「グループの最適解」としてひとつの意見を選びます。 誰を選んだのか、なぜ選んだのか、 その理由も論理的に説明することが全員に求められ、合理的に説得力を持って発言する力と他者の意見を傾聴する力を養います。
各グループの代表者が、それぞれが選んだ「グループの最適解」を熱く語るプレゼンテーション。 代表に選ばれた生徒は、根拠を明確にしながら話すことで、クラスメイトを惹きつける表現手法が身につきます。また聞き手も友人の素晴らしい発表から刺激を受け、様々な発表スキルを学ぶ機会となります。
PBL型の授業のあとは、結論の検証やレポート提出を実施。 トリガークエスチョンに対する自身の解をブラッシュアップします。 授業における生徒の成果は、ルーブリックを用いて評価されます。 その際、知識の獲得量だけでなく、獲得した知識をどのように活用し、自身の解を深められたか、ということも評価の対象となります。
「なぜ英語を学ぶのか?」を自ら考え、世界に向けた貢献意欲を培うプログラム。
豊富な英語の授業数で、インプット(読む・聞く)とアウトプット(話す・書く)の高度なスキルをバランス良く養っていきます。
外国人教師との充実したチームティーチングとPBL型授業を通じて、世界へ向けて自分の意見を発信する力を徹底的に磨くことができます。
Why learn English? The program cultivates a desire to contribute to the world by encouraging students to think independently with an abundance of English classes. Students will develop a good balance of input (reading and listening) and output (speaking and writing) skills.
Through team-teaching with international teachers and PBL-type classes. students will thoroughly hone their basic skills to communicate their opinions to the world.
CEFRを基に、学習の明確な到達点を示すことで、生徒は自らの英語力を客観的に分析し、自身の到達目標を設定します。
これにより学習への主体性が高まり、明確な方向性を持って英語の学習を進めることが可能になります。
外部の英語コンテストに参加することは、 実践的な英語運用能力を磨く良い機会となり、目標達成に向けて努力することで主体性や精神力も育まれます。
また、多様な参加者との交 流は視野を広げ、 自己啓発と人間形成に大きな意義をもたらします。
また、 中学生は東京グローバルゲートウェイ(TGG)に行き、1年間学んだ英語力を実践的に活用します。
全国ジュニア英語スピーチコンテスト
英語朗読コンテスト
高円宮杯全日本中学校英語弁論大会
Change Maker Awards
TEP-CUP
全国高校生英語ディベート大会
PDA高校生即興型英語ディベート全国大会
田崎清忠杯 私立中学校レシテーション大会
伊藤園お~いお茶新俳句大賞(英語俳句の部)
海外留学は、多様性や異文化理解を深める貴重な機会です。
異なる文化や言語環境に触れることで、自己を成長させるだけでなく、世界観を広げます。
留学により、異なる価値観や考え方を理解し、相互尊重の精神を培います。
また、留学生活は自立心や柔軟性を養い、 新たな挑戦に向けた準備を促進します。
これらの経険は、将来のリーダーシップや国際社会での活躍に必要な力を身につけるうえで不可欠です。
本校では、夏の2週間のStudy Tour と高校1年生で実施している中長期留学プログラムがあります。
夏の2週間 Study Tour :オーストラリアメルボルン *対象:中学校2年生~高校2年生
中長期留学(3,6,12か月):オーストラリア/ニュージーランド/アメリカ/カナダ/イギリスなど
渡航先 | 3か月 | 6か月 | 1年間 |
オーストラリア | 140万円~ | 240万円~ | 360万円~ |
ニュージーランド | 130万円~ | 210万円~ | 320万円~ |
アメリカ | 160万円~ | 250万円~ | |
カナダ | 140万円~ | 220万円~ | |
イギリス | 230万円~ | 370万円~ | |
西オーストラリア州 WACE留学 (インターAGのみ) |
230万円~ | 400万円~ |
現代のグローバル社会では、地球規模の課題を「自分ごと」として捉え、国や文化の壁を超えて協力し、解決に向けて行動する力が求められています。
本校は、世界7カ国に広がるサレジアン・シスターズのネットワークを最 大限に活かし、多彩なプログラムを提供しています。
異文化体験を通じて、生徒たちは多様な価値観に触れ、グローバルな視野を養います。
机上の学 習にとどまらず、実体験を通じて異文化理解を深めることで、主体性を育み、国際社会で活躍するための確かな素地を身につけます。
世界97か国の姉妹校から生徒を招待し、本校生徒と文化交流などを行う学校行事です。
初めての実施となった2023年度は、フィリピン・オーストラリア・香港の3か国から生徒を招き、折り紙教室や各国料理の調理実習、 東京観光を一緒に
楽しみました。
ボランティア活動では、社会や他者の視点に立ち、課題を発見・考察し、解決に向けて行動する力を培います。
フィリピンやカンボジアでの活動をはじめ、地域社会でのボランティア、クリスマスチャリティーや募金活動など、幅広い活動を実践しています。
これらの経験を通じて、生徒たちは社会の一員としての責任を自覚し、他者と協力しながらより良い社会を築くための力を育みます。
AIやロボットなどを代表とした先進テクノロジーは目覚ましいスピードで社会やビジネスを進化させつつあります。
そんな現代に生きる私たちは、日頃から物事の因果関係について科学的に思考し、高度な技術を活用していくカ=「数学・科学リテラシー」の習得が必須です。
そのスキルこそが、世界市民としての理想の未来を切り拓きます。
Advanced technologies such as Al and robotics are evolving at a remarkable pace.
We live in a world where we must acquire the ability to think scientifically and utilize advanced technology on a daily basis, i.e., mathematical and scientific literacy.
Such skills will pave the way to an ideal future for a global world.
多様な実験を通じて、疑問・仮説・検証・考察という問題解決のプロセスをたどり、生徒たちに論理的思考力を体得してもらいます。本校には3つの理科室のほか、サイエンスラボや広大な学園全体をフィールドとして、生徒の好奇心・探究心をかき立てる環境があります。
数学的に論理を組み立てることで、自らの考えを客観的にまとめ、ロジカルに伝える力を養います。 さらに、グループ活動主体の授業で実践し、応用的数学力も高めていきます。様々な生徒のニーズに応えるために、基礎の徹底を図るツール「Qubena」や高度な内容を研究できる「数学ゼミ」などの環境づくりをしています。
本校では、ICT教育を通じて生徒のクリエイティビティと表現力を育成します。プログラミングや動画作成に加え、生成AIなどの最新技術も積極的に導入。これにより、多様な表現方法を学び、創造性を刺激します。授業でのプレゼンテーションやグループワークでは、これらのツールを活用し、他者に自らの考えを効果的に伝える力を磨きます。
中学生はキーボード付きiPad、高校生はノートPCを利用し、サレジアンで培う5つの力を効率よく身につけるツールとしてICTを活用しています。授業はもちろん、委員会やクラブの活動でも生徒たちが自発的にICTを活用した情報発信を行うこともあり、学校生活に欠かせないツールです。
理科の授業は、教科書を学ぶだけではなく、実際に実験を行うことが多いです。その中で私は、顕微鏡で様々な生物の細胞を見た実験が印象に残っています。普段生活をしている中では細胞を見る機会がなく、実験で初めて胞を見たからです。このような、理科に興味を持つことができるような授業が多く、楽しく学ぶことができます。また、実験を行うことで、視覚的にもわかりやすく、内容の理解も更に深まります。
授業では、iPadや各自のパソコンを活用し、仲間と連携しながらスライド作成やドキュメント編集を行うことで、楽しく学ぶことができています。ゼミ活動でスライドを作成する際には、先生や先輩からヒントを得て、より論理的で説得力のある内容にす るべく、深く考えるので、プレゼンの発信力も身についてきました。 また、日々の課題提出や先生への質問等もiPadを通じて行えるので便利です。