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【本科ゼミナール】文芸批評・文化論ゼミナール

投稿日2025/10/3

サレジアン国際学園の本科では個人研究を実施しており、中学2年生から高校2年生までが自身のテーマに応じてゼミナールに所属し、学年を超えて学びあいながら研究を進めています。

今回は8つのゼミナールのうちの1つである、「文芸批評・文化論ゼミナール」について紹介します。
国内外を問わず文学作品・作家の研究や文芸・音楽・サブカルチャー批評の実践、作品を通して社会や文化を考察していく表象文化論を扱っています。
多くの芸術に触れながら、現代社会における芸術の意味や新しい在り方も考えています。

合宿で学ぶ批評的思考と文化の現場

「文芸批評・文化論ゼミナール」では、2025年7月30日から2泊3日、生徒18名が参加し、鳥取県を舞台に2泊3日の合宿を実施しました。
行き先に選んだのは「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親、水木しげる氏の故郷・境港です。
表象文化を実際の土地・空間と結びつけて体感し、批評的思考を深めることを目的に、文学と地域文化の交差点を歩く旅として企画しました。


初日は、羽田空港から米子空港へ向かい、「鬼太郎列車」に乗り境港へ向かい、「水木しげるロード」を散策。
妖怪ブロンズ像や商店街の展示を通して、「日常と非日常」「見えるものと見えないもの」といった表象文化のテーマを直感的に捉えました。
その後訪れた水木しげる記念館では、作品に込められた社会批評性や戦争体験に基づくメッセージについて、熱心に読み取ろうとする姿が見られました。
さらに、境港市民図書館では、作家や漁港文化に関する資料に自由にふれ、自分なりの問いを立てる時間が設けられました。

2日目は鳥取県立美術館を訪問。
水木しげる企画展に参加しました。
「妖怪とは何か」という問いを持ち、企画展に参加することで、妖怪が文章や漫画、絵としてどのように表現されてきたかを学ぶことができました。

最終日は境港を見学し、再び「水木しげるロード」を散策しました。
街の景観や人々の暮らしを観察しながら、町全体が妖怪文化で彩られ、人々の生活に密接に結びついている様子を肌で感じることができました。
今回の合宿を通して生徒たちは、単なる知識の習得にとどまらず、作品や場所を “読む” 力、そしてそこから新たな問いを生み出す力を体感的に学びました。
今後のゼミ活動では、この経験を土台に、より深化した批評に挑戦していく予定です。

学園祭では個々人の研究について、ポスターセッションを実施する予定ですので、是非生徒の発表を見にお越しください。