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【授業】本科中1:理数リテラシー

投稿日2023/10/14

本科の中学1年生は、来年度以降ゼミナールに所属し、研究活動を行います。
そのために必要になる様々なスキルを、1年間かけて身につけていきます。

9,10月のテーマは、「理数リテラシー」
特に理系ゼミに所属したときに必須となる、科学実験・データサイエンスのスキルを学んでいきます。
科学実験を扱うクラスでは、「活性炭を用いた電池の作製」「食材からのDNAの抽出」を題材に実験を行いました。

(DNA抽出実験の様子)

どちらの実験も、指示書に従って手を動かすだけではありません。
「同じ材料で高出力の電池を作る方法」「効率的にDNAを抽出できる材料・方法の検証」というように、答えが一見して1つに定まらない問いにも挑みました。
議論を重ね、班ごとに様々な結論を出します。
実験後に、その成果をクラスの前で発表しました。

研究は、ただ成果を出しただけでは意味がなく、その成果を誰しもが納得できる形で世間に発信する必要があります。
本校のゼミナールでも、もちろん成果発表を行いますが、中1の段階からそれを見据えて「内容をどの順番で話すと伝わりやすいか」「発表に盛り込むべき・省略すべき情報は何か」という視点を身につけることを目指しています。

データサイエンスを扱うクラスでは、1人1台のパソコンで表計算ソフトを用いて、問題に取り組みました。
「野球部の打率一覧」や「アイスとおにぎりの売上一覧」など、膨大なデータから、関数やグラフを駆使して傾向を明らかにするトレーニングを行いました。
データサイエンスのスキルは、
「統計的な処理を適切に行う数学的スキル」
「コンピュータ上で統計処理を実装するITスキル」
「データから傾向を判断・予測して活用するビジネススキル」
などの複数の要素で構成されています。
ゼミでの研究では必須となりますから、早い段階から慣れておくことが重要です。
生徒たちも集中して、ときには友達と教えあいながら課題に取り組んでいました。

11月以降も、引き続きゼミ所属を見据えた事前学習を進めていきます。
生徒たちの様子を、またご報告いたします。