「サレジアンの生徒たちに、もっと本と親しんでほしい」 そんな願いを持った国語科教員が、文字通り“勝手に”立ち上げた授業内活動――それが「サレジアン読書プロジェクト」です。図書室を積極的に活用すること、を根底に様々な読書活動をしています。
今回、中学1年生の教室を舞台に、「絵本の読み聞かせ」の活動を行いました。
生徒たちは班ごとに1冊の絵本を選び、どうすれば相手の心に届くか、言葉の区切りや抑揚を意識して練習を重ねました。
当日は、教室から机をなくし、椅子だけを並べてアットホームな空間を作りました。お互いの声に耳を澄ませ、物語の世界に浸る贅沢な時間の始まりです。
中学生になった今だからこそ、絵本と真剣に向き合うことで見えてきたものがあったようです。
終了後のアンケートには、驚くほど豊かな言葉が並んでいました。
「心を込めて読む人とそうでない人の違いが、聞いているだけでわかるんだなと思いました」
「この歳になると読み聞かせの機会はないので良い機会でした。どの本も面白かった!」
「みんな上手で、私もあんな風にできるように頑張りたい」
さらに、生徒たちに次にしてみたい活動を聞いてみました。
「次は文学小説の感想会をしたい」
「日本の作品を自分たちで英語に訳してみたい」
「小説を元に、自分たちで脚本を作って演劇にしてみたい」
本をきっかけに、生徒たちの知的欲求・表現欲求が心地よく刺激されているのを感じます。
活字離れが叫ばれてもう何年も経ちます。
街から書店が消え、「読書」という行為に救われていた人が居場所を失ってしまうような世の中かもしれません。しかし、先人たちが遺してくれた素晴らしい言葉の財産は、現代も変わらず、確かに存在しています。
言葉は生涯の友であり、教養は学ぶことで身につけることができる最高のおしゃれです。
本を開くことで、サレジアン生の心と感性が豊かに耕され、彼らの人生がより輝かしいものになりますように。私たちはこれからも、積極的にその手助けをしていきたいと思います。
サレジアン読書プロジェクトを、今後ともよろしくお願いします。