本科の中学1年生は、来年度以降所属するゼミナールの決定に向けて、研究に必要なスキルを1年間かけて磨いていきます。
1学期のテーマは、「アンテナを張る」
自分の身の回りに目を向けることで、普段は気づかない、見過ごしてしまうような小さな発見から「研究の種」を探していきます。
そこで行ったのが、「Feel度Walk」です。Feel度Walkは、校舎内をゆっくり歩きながら(Walk)気になるポイントを探し、写真撮影します。
教室に戻った後、スケッチブックにその写真を絵で表現し、詳細な部分にまで注目して書き込んでいきます。
授業の最後は教室での発表です。
何が気になったのか、なぜ気になったのかをクラスメイトに共有します。
こういった活動を何度か繰り返すことで、生徒たちは周囲の物事への興味関心が高まっていきます。
そして物事を様々な角度から見ることを知り、日ごろからアンテナを張るようになっていくのです。
まさに、研究の感度(Feel度)を上げる活動といえます。
家の周辺や、校外学習時など場所を変えて、1学期に4回のFeel度Walkを行いました。
また、Feel度Walkの延長として「音」に注目した、「音のFeel度Walk」も行いました。
専門家の講演では、何気ない音に隠れた裏側や仕組みについて教えていただき、まとめとして最後に校内で音探しをしました。
授業の様子は、こちらの動画でご覧いただけます。
【第42回】受験なんでも相談会 学校に行ってみた!ムービー サレジアン国際学園中学校 – YouTube
NewsPicks Educationをお招きした回では、ニュースを用いて社会を様々な角度から見ること、システム思考などを学びました。
「アンテナを張る」ための授業では、全ての回で自分の意見や感性をクラスメイトと共有します。
始めは少し自信がなかった生徒も、自分の考えや思いを伝えること、クラスメイトの考えを受け入れることで、「それぞれが自分らしくいてよい」と気づくことができました。
男女問わず仲良く過ごせていることも、この効果の表れだと思っています。
2学期からは実際の「研究スキルの習得」に入ります。
レベルアップしていく生徒たちの様子をまたご報告いたします。