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【ゼミ】E研, 野生生物研究室

投稿日2023/7/3

本科コースのゼミ「E研」「野生生物研究室」では、研究スキルの基礎を身に付けるために、大豆の研究を行っています。

6月9日(金)に、栃木県茂木町から専門家をお呼びして、大豆の種を植えました。
竹プランターは、ナチュラルフード「森の扉」代表の野原さんオリジナルの「竹のえんむすび」プロジェクトから生まれました。
竹林の手入れをするためにいらなくなった竹を伐採し、プランターへと利用します。
今回は、栃木県大田原市の加冶屋在来大豆という青大豆の種を植えます。

土は、学校の敷地内にある「森」から拾ってきました。
大豆の不思議なところは、土が痩せていれば痩せているほど良い実りが得られるということ。
肥料は全く与えずに育てた方が、よく育つそうです。
また、大豆を育てた土壌には養分が蓄えられるため、翌年は別の野菜を育てることができます。
実際に大豆を育てることで、土の中の成分がどのように変化するのか、調べてみるのも今後の研究テーマとしても面白そうですね。
1〜2日であっという間に芽が出て来ました。
2週間かけて、日当たりの良い窓辺で苗を育てていきます。部屋の中ではどうしても徒長してしまうのが難点ですが、日の光を求めて、植物は一生懸命に伸びていきます。

6月25日(日)いよいよ、学校で育てた苗を畑へ定植します。
栃木県茂木町にある休耕地を活用しました。

希望者生徒20名で約150株ほど植えに行きました。
自然豊かな環境に、生徒たちは大はしゃぎ。
赤羽にない生き物を求めて、森の奥まで散策に出かけました。
棚田のお米は、農薬や肥料を使わずに育てられています。そのため、多種多様な生き物が生息しています。
ビオトープでは、アカハライモリやトンボ、オタマジャクシなどたくさんの生き物と出会えました。
積極的に虫やアマガエルを捕まえては、嬉しそうに観察する生徒たちの姿に、案内してくれた現地の方も喜ばれていました。

昼食会場としてお世話になった「早坂の家」は、古民家をリノベーションし、自然に溶け込む空間となっています。
お昼に朝摘みのスモモをいただきました。
「すもももももももものうち」とは言いますが、正確にはスモモはバラ科の植物で、さくらんぼの仲間のようです。
頂いたスモモは全く酸っぱくなく、桃のようにとても甘くてジューシーでした。
あまりの美味しさに、生徒たちからは感動の声。
暑さ対策に塩分の取れるタブレット菓子を渡すも、「そんな人工的なものはいらん!」と。
子ども達の感覚はとても鋭いのだなと改めて感じました。

畑では、まっすぐ苗を植えるために「線を引く人」、一定の間隔で植えるために「間の距離を測る人」、「植える場所に穴を掘る人」、「苗を入れる人」、「苗に土を被せる人」で役割分担をしました。
一度コツを掴むと手際が良くなり、30分も経たないうちにあっという間に植え終えました。
分担作業を進めるうちに、鎌を使って苗をポットから取り出す作業がとても早くなったり、線をまっすぐ引けるようになったり、いろんなスキルが身についたようです。

次回は、実りの秋に収穫&脱穀を行うため、また栃木を訪れます。